| A2 |
炭素繊維も炭も同じ炭素材料の仲間です。その結晶構造も同じグラファイト構造をもっていますが、その構造の規則性や配列などで著しく異なっております。炭素繊維では、炭素原子が繊維方向に規則正しくならんだ網目構造をもち複数の層が何段も重なり絡みあっています。炭では、この層構造が無定形で規則性も少なく強固な絡みあいも少ないため壊れやすい構造の強度も弱いものです。同じような仲間に黒鉛がありますがこれは規則的なグラファイト構造が大きく発達した材料を言いますが、中国やインドなどでは天然にも採取できることで知られています。 黒鉛も軟らかく滑り易いことはご存知の通りです。
 |
図は、炭素繊維が炭素化・黒鉛化工程での処理条件下でその構造がだんだん創られてくる「擬似構造」を描いたものです。高温処理と延伸によって炭素原子が繊維方向にそって規則正しく配向していることがわかります。
(Source: A. R. Bunsell, Fibre Reinforcements for Composite
Materials, Amsterdam, The Netherlands: Elsevier Science Publishers
B.V., 1988, p. 120.)
※画像をクリックすると拡大表示されます。 |
|